1ヶ月や1週間単位で借りられる部屋は「短期賃貸物件」と呼ばれ、主に出張や長期の旅行の際に利用されます。
短期賃貸物件のなかには、出先にペットを連れて行きたい人へ向けたペット可のものもあり、ニーズに合わせて利用の幅が広がってきています。
今回は、短期賃貸物件の特徴とともに、ペット可の短期賃貸物件の探し方や注意点について説明していきます。
目次
1.短期賃貸物件の特徴とメリット
1.一般的な賃貸物件との違い
2.短期賃貸物件のメリット
2.ペット可の短期賃貸物件を探す際のポイント
1.あらかじめ必要な条件を明確にしておく
2.ペット可物件の特集ページなどを参考にする
3.ペット可の短期賃貸物件に関する注意点
1.物件探しの際に気をつけるべき点
2.実際に生活するうえで気をつけるべき点
4.まとめ
短期賃貸物件の特徴とメリット
短期賃貸物件には、通常の賃貸物件にはない特徴が備わっています。ここでは、短期賃貸物件の仕組みやメリットについて詳しく見ていきましょう。
一般的な賃貸物件との違い
通常の賃貸物件は、ほとんどの場合で2年ごとの契約を結びます。一方で短期賃貸物件は「ウィークリーマンション」や「マンスリーマンション」などと呼ばれ、1週間や1ヶ月単位で契約できるのが大きな特徴です。
1日ごとに予約をするホテルと通常の賃貸物件の中間にあたり、出張や長期滞在をする旅行などに適しているといえます。
また、3ヶ月以上の月単位で借りられる「クォータリーマンション」や、半年や1年といった期間に対応できる物件もあり、契約の形態はさまざまです。
短期賃貸物件のメリット
短期賃貸物件の大きなメリットは、あらかじめ家具や家電製品が一式そろえられているところが多く、準備にかかるお金や負担が軽減される点にあります。
また、同じ期間をホテルに滞在する場合と比較して、宿泊費用を安く抑えられる可能性が高いでしょう。
一般的な賃貸物件とは異なり、火災保険はほとんどの場合において運営会社が一括で加入しています。鍵の交換費用も利用者が負担する必要はなく、初期費用を抑えられる点も大きなメリットです。
ただ、傷や破損が著しい場合には、原状回復費用を別途で負担しなければならないケースもあります。物件によって、契約の形態は異なるため、事前に細かく契約書を確認しておきましょう。
ペット可の短期賃貸物件を探す際のポイント
短期賃貸物件のなかには、セキュリティの高い女性専用のものやペットの飼育が可能なものなど、さまざまなオプションを持つ部屋が存在します。
ここでは、ペット可の短期賃貸物件の探し方について見ていきましょう。
あらかじめ必要な条件を明確にしておく
効率的に短期賃貸物件を探すためには、生活に必要な条件を明確にして、優先度をつけておくことが大切です。部屋を借りたい期間とペット可という条件を前提にしたうえで、家賃の限度額を決めましょう。
続いて、間取りと駅までのアクセスのうち、どちらを優先するのかを明確にして、少しずつ条件を絞っていく方法が効率的だといえます。
収納や水回りなどの細かなオプションにも、できるだけ優先度をつけておくことが重要です。また、不慣れな土地で物件を借りる場合には、周辺環境についても目を配っておく必要があります。
理想的な部屋をいくつか見つけたら、地域の様子や周辺の施設などを調べながら、それぞれの立地を比較してみましょう。
ペット可物件の特集ページなどを参考にする
短期賃貸とペット可の条件を同時に満たした物件は、数が多くないため、まずはインターネットで検索してみましょう。
たとえば「LIFULL HOME’Sマンスリー」では、希望する都道府県から路線・駅や地域ごとに絞って、ペット可の短期賃貸物件を探すことが可能です。
そこから家賃や間取りなどの詳細な条件を選択し、希望に一致した物件を探せるため、手軽に検索できます。
ペット可の短期賃貸物件に関する注意点
短期賃貸物件のなかには、利用者の増加を狙って、通常の部屋の条件を緩めてペット可としているものもあります。そうした物件では、ペットの飼育に必要な設備が整っていない場合もあるので注意が必要です。
ペットと快適な生活を送れる部屋を探すために、注意すべきポイントを理解しておきましょう。
物件探しの際に気をつけるべき点
通常の賃貸契約と同じく、ペット可の短期賃貸物件では、どんなペットの飼育でも無条件に認められているわけではありません。
事前にペットの種類や大きさ、頭数などを管理会社へ伝えておき、許可をとることがトラブルを予防するうえで重要です。
また、短期賃貸物件には生活に必要な家具や家電がそろっている場合が多いものの、ペット用品などの貸し出しは行われていないところもあります。
ペット可となっていても、きちんと飼育用品がそろえられているかどうかをチェックして、必要があれば自分で用意しましょう。
実際に生活するうえで気をつけるべき点
通常の賃貸物件と同じく、短期賃貸物件においても傷や汚れが著しい場合は修繕費用を負担しなければなりません。そのため、ペットが備品や部屋を傷つけてしまわないように注意することも大切です。
壁や床はもちろん、短期賃貸物件には備え付けの家具や家電があるため、それらにも細心の注意を払いましょう。特に、入居して間もない頃は、環境の変化がペットのストレスとなりやすいため、ケージやカゴに入れておくのが無難です。
また、トイレの後始末をこまめに行い、においが部屋に残らないように気をつけるのも重要なポイントとなります。さらに、退去時には清掃を行い、床に落ちた抜け毛や部屋に残ったにおいを除去するのを忘れないようにしましょう。
まとめ
短期賃貸物件は、うまく活用することでコストや手間の面においてメリットがある
ペット可の短期賃貸物件は数が少ないため、条件の優先度を明確にしてインターネットで探すのがポイント
物件によっては飼育に必要な用品を貸し出していない場合もあるため、契約前に確認しておく
ペットが部屋や備品を傷つけてしまわないように注意する